経済観察：ブラジル綿販売、1月は徐々に回復傾向

 

ブラジルの綿花販売は2023年1月に徐々に回復傾向にある。代理店によると、製品の価格と品質のマッチングが難しいことが現物市場の流動性に影響を与えているという。この場合、1月の綿花現物指数は5.3レアル/ポンド前後を維持した。

需要の面では、貿易商の主な仕事は契約の完成であり、一部のバイヤーはより高品質な綿花を探しており、その中には特定の要件を満たすためにより高い価格を支払うことを望んでいるものもある。サンパウロに本部を置く応用経済高級研究センター（CEPEA）は、最新のブラジル綿花市場報告で、繊維チェーン全体の需要量が低く、綿花価格の上昇を完成品に転嫁するのが難しいため、代理店は購入量を減らしたと強調した。資金に余裕のある綿農家は価格を下げたくない。売り手は低品質の綿のオファーを下げたいだけで、その中のいくつかは高品質の綿のためにより良い取引機会を待つことにした。

2022年12月29日-2023年1月31日、ブラジルの綿花現物指数は0.14%上昇し、5.2561レアル/ポンドとなった。2023年1月の同指数の平均値（5.3362レアル）は前月比0.3%上昇したが、実際値は同23.9%減少した。それでも、1月のブラジル国内価格は輸出価格より平均17.7%高かった。遠月渡しの2021/22年度綿花早期取引は2023年1月下旬に終了した。輸出では、代理店がICE先物契約を利用して価格を決定している。現在と未来の2年間の綿花が販売されている。

ブラジル綿花栽培者協会ABRAPAによると、1月26日現在、ブラジルの2022/23年度綿花播種は57.31%完了した。『綿花展望』（Cotton Outlook）が1月27日に発表したデータによると、2022/23年度の世界の綿花生産量は0.14%減少し、2486.2万トンとなり、前年度より0.7%減少した。ブラジルの綿花生産量は前年度比13.5%増加する見込みだが、2022年12月の予測より0.9%下方修正した。

2022年前の11カ月間、ブラジルは33.42億ドルの綿花を輸出した。中国はブラジルの綿花の最大の買い手で、ブラジルの綿花輸出の28.81%を占め、9億6304万ドルに達した。2022年、ブラジルの綿花輸出総額は増加し、数は減少した。中国への貨物輸出額は前年同期の7億7766万ドルから23・84%増加した。