「高強度粗デニール二成分スパンボンド不織布生産の重要技術と装備の研究と産業化」プロジェクトは科学技術成果の鑑定を通じて

7月2日、中国紡績工業連合会科学技術発展部は大連華陽新材料科学技術株式会社と武漢紡績大学、大連華陽百科科学技術有限会社、南京盈福科学技術実業有限会社、天津市遠景環境保護科学技術有限公司は共同で完成した「高強度粗デニール二成分スパンボンド不織布生産の重要技術と装備研究及び産業化」プロジェクトの鑑定会を担当した。本プロジェクトは2016年中国紡績工業連合会科学技術指導性プロジェクトに由来し、スパンボンド不織布の産業化技術体系に対する革新的な研究である。

鑑定委員会は上海大学、天津科学技術大学、浙江理工大学、中国紡績科学研究院有限公司、軍事科学院軍需工学技術研究院、大連工業大学、天鼎豊控股有限公司の7人の専門家で構成され、中国工学院の孫晋良院士が主任委員を務め、天津科学技術大学の程博聞教授は副主任委員を務めた。鑑定会は中国紡績工業連合会副会長、中国産業用紡績品業界協会会長の李陵申氏、中国産業用紡績品業界協会副会長の李桂梅氏、上海大学複合材料研究センター常務副主任の任慕蘇教授らの指導者と専門家をオンライン・オフラインの方式で会議に参加させた。

鑑定委員会の専門家はプロジェクトの担当部門の報告資料を聴取し、審査し、生産現場を考察し、製品を調べ、質問と討論を経て、プロジェクトを高く評価した。

本プロジェクトは高強度粗デニール二成分スパンボンド不織布生産の重要技術とセット装備の難題を克服し、技術のボトルネックを突破した。プロジェクトはスパンボンド法二成分複合三箱体精密紡糸技術及び装置を開発した、二成分粗デニールロッド冷却過程における熱伝導モデルに基づいて、オリフィスプレート式マルチスレッド分布の独立に制御可能なサイドブロー冷却技術及び装置を開発した、低延伸倍高結晶の機械熱ロール延伸技術を研究し、粗デニール、高延伸、高強度、低収縮二成分繊維の製造技術難題を解決した、気流拡散二重静電分糸高周波大振幅均一舗装網集積技術及び装置を発明した、3本の高強度粗デニール二成分スパンボンド不織布生産ラインを建設し、安定した運行を実現した。本プロジェクトは自主知的財産権を有し、国家授権発明特許5件、実用新案特許11件を取得した。

鑑定委員会は、プロジェクトは任務書の要求を完成し、全体的な技術は国際的な先進レベルに達し、プロジェクトが鑑定を通過することに一致し、さらに普及と応用を強化することを提案した。

同プロジェクトの成果はすでに深冷断熱、ろ過、カーペット、靴、防水コイルなどの分野に応用され、我が国の産業用紡績品の国際競争力を高め、国防建設に重要な材料を提供し、業界の技術進歩、製品のアップグレード・モデルチェンジの推進に積極的な促進作用を持っているという。

（出所：中国産業用織物業界協会）